税理士試験2018

posted by 2018.08.9

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 今日は年に一度の税理士試験の最終日。
8/7(火)~8/9(木)の3日間、3万8525人が試験に挑んでいます。

 受験者数は平成24年が5万8453人だったので、6年間で約2万人も減ったことになります
減少の原因としては少子化、就職市場が空前の売り手市場であることのほか、資格を取っても食えないとか、士業自体がAIの発達でなくなる職種だと雑誌等で言われていることもあるのかも知れません。

 ただどんな仕事もずっとあるわけではないですし、食えるか食えないかはやり方の問題なので、受験者及び合格者が増えて業界が活性化されるのを期待したいところです。

 

 ところが受験者数が減少したことで逆に今年から受験料が上がったようです。

従来は1科目3500円、追加1科目ごとに1000円だったのが、1科目4000円、追加1科目ごとに1500円になっています。
500円ずつとして増えるのは2000万円弱と知れてるので、そんなことなら値下げすればいいのにと思ってしまいます。

 

 受験料以外の変更点として不合格の場合の通知が変わります。

従来はA~Dの4ランクでしたが、今年からは点数で通知されます。
不合格であればどう通知されても気分は悪いと思うんですが、より詳しく点数を知りたいという需要があったのかも知れません。

 

 なお税理士になるには9科目中5科目に合格する必要があります。

・必須科目:簿記論、財務諸表論

・必須選択科目:法人税法か所得税法のどちらか

・選択科目:消費税法または酒税法、相続税法、国税徴収法、固定資産税、事業税または住民税

 必須科目の2つを除くと内容的に取っ付きやすい消費税法と法人税法、次いで将来性も考えて相続税法の受験者数が多くなっています。

 税理士試験は全部一度に受かる必要がなく、コツコツ1科目ずつ取れるので他の資格に比べて働きながらでも取りやすい資格と言えます。
全部いっぺんに受かる超人が年に数人はおられるようですが、平均で7~8年かかると言われています。

 科目ごとの合格率は11%~15%、平均で13%程度ですが、去年に関して言うと財務諸表論が29.6%と突出して高かったため、平均も17%と高くなっていました。

 

 そういえば今年からの変更点がもう1つありました。

 試験中の飲食は当然禁止されていましたが、今年の猛暑を考慮して水分補給のため700ml以下の蓋付きペットボトル1本を持ちこんで机上に置いて飲むことが認められました

 今日も暑くなりそうですが、受験生の皆さん、最後の1日も頑張って下さい。