昨日の続きで定期借地権付き住宅のメリットとデメリットについて見ていきます。
定期借地権には2種類ありますが、住宅に「事業用定期借地権等」は使えないので通常は「一般定期借地権」となります。
① 買い手(借り手)
<メリット>
・価格が土地購入と比べると安い
・立地や広さなどの条件が比較的良い
・土地の固定資産税の負担がない
<デメリット>
・契約期間満了時に建物を取り壊して更地で返還する必要がある
・賃貸中は地代が発生する(年間で更地の3~6%程度)
・期間満了時に解体費用が発生する
・契約期間満了が近づくと売却しにくくなる(少ししか住めず買い手がつかない)
・土地の担保価値がない分、住宅ローンが借りにくい
② 地主
<メリット>
・契約期間満了時に土地が必ず返還される
・土地を売らずに持ち続けることができる
・長期間安定した地代収入がある
・建物の建築費用が不要
・居住用の物件が建つので固定資産税が安くなる
・更地で返還されるため、次の計画が建てやすい
<デメリット>
・ローリスクローリターン。自分で建築して貸すより収益性は落ちる
・土地の拘束期間が長い
メリットとデメリット、買い手と地主はそれぞれ表裏一体の関係にあるので、何を重視するかによって判断が変わってきます。
次回は税金の取り扱いを確認します。