iDeCoのメリット・デメリット

posted by 2017.01.23

tsumitate_woman

 前回の続きでiDeCoメリット・デメリットを見ていきます。
以前にもこのテーマは取り上げていますので簡単におさらいしておきます。

 

<メリット> 3段階で節税効果!

① 掛金を払うとき

掛金が全額所得控除の対象となります。
投資対象として定期預金も選べるので貯金してるだけで税金が安くなることになります。
例えば税率30%(所得税+住民税)の方が月1万円の財形や積立をiDeCoに切替えると年3.6万円の節税効果=利回りがあります。

② 運用するとき

一般の金融商品は運用益に20.315%の税金がかかりますがiDeCoは運用益が全額非課税となります。

③ 給付金を受け取るとき

年金として受取る場合は「公的年金等控除」、一時金として受取る場合は「退職金」としての軽減があります。
退職金の場合、退職所得控除(年40万円、20年超は年70万円)が引けてさらに×1/2してから所得税や住民税を掛けていきます。

 

<デメリット> コストと流動性

① 原則60歳まで引き出せません

老後資金のための優遇という観点から途中では引き出せません。
そのため余裕資金で掛ける必要があります
掛金を途中で止めることはできます。

② 元本割れの可能性

あくまで投資なので運用に失敗すれば元本割れする可能性があります。
とは言え、選べる運用商品の中には預貯金もありますので利回りより安全を選ぶこともできます。

③ 手数料がかかります

まず国が定める手数料として加入時に2777円、年2004円かかります。これはどの金融機関を選んでも同じです。
金融機関ごとに異なるのが口座管理手数料で無料から年5000円程度まで幅があります。ネット系の金融機関の方が安い傾向があります。

また投資信託を選んだ場合には信託報酬(残高の0.2~3%)がかかるので選ぶ前にチェックが必要です。
運用実績が良く見えても信託報酬が高ければ利回りは下がってしまいます。

 

 手数料や信託報酬の率は低いように見えても長年運用することを考えると大きな差になってくるので十分検討して金融機関選び、投資対象選びを行ないましょう。