税制はその時々の経済情勢や政治の影響を受けて猫の目のように変わります。
中には制度はできたものの適用されるのは数年のみというのもあります。

 

　その１つが土地等を譲渡した場合の１０００万円控除。
これは平成２１年又は２２年に購入した土地等を５年以上経ってから売却した場合に利益から１０００万円を引ける制度です。
平成２１年購入なら２７年以降の売却、２２年購入なら２８年以降売却が該当し、今からやる確定申告も対象になります。

 

　上記以外の要件は次の通りです。
・身内から購入した土地等ではない。
・相続、贈与、交換等で取得した土地等ではない。
・収用や買換えなど他の特例を受けていない。
・謄本や契約書など購入年が分かる資料を添付。

 

　平成２１年頃は景気が今より悪かったので土地等を相続や贈与ではなく買ってもらって不動産市場をテコ入れするための特例でした。
すぐ売って土地を転がされても困るので５年以上保有という要件も入っています。

１０００万円の控除は税額で言うと約２００万円の軽減です。
あまり使わない特例だけに適用もれのないよう注意しましょう。