マイ・・・が吹けば金庫屋が儲かる?

posted by 2016.03.17

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「風が吹けば桶屋が儲かる」

 ではありませんが、

「マイ…が吹けば金庫屋が儲かる」

 ということが起こっているようです。

 

”マイ…”とは「マイナス金利」「マイナンバー」

 

 マイナス金利で預金金利が下がり、普通預金だと0.001%
100万円預けても1年でたったの10円。
ATM手数料で108円取られたら大赤字です。
それなら銀行に置いておいてもしょうがない、ということになり引き出す人が増え、2月の現金流通量は前年同月比6.7%増と大幅な伸びだったようです。

 

 もう1つはマイナンバー
銀行に置いておくと国に何もかも把握されてしまう、という不安?不信?から預金を引き出してタンス預金にする方が増えているようです。

 

 タンス預金では盗難や火事が怖いので、耐火金庫が売れたり、警備会社の契約が増えたりしています。

 

 ではタンス預金にしておくと税金、特に相続税の計算上ばれないのかというとそこまで単純ではありません。
銀行に残高がなくても現金の残高は推定することは可能です。
毎年これぐらいの収入があって、生活費がこうで、税金をこれだけ払って…お金はこれだけ残るはず、というように税務署は推定します。
その金額が預金残高とあまりにかけ離れていると、家族の別の人の名義になっていないか、あるいはタンス預金として家に置いていないか、という見方になります。

 またタンス預金もずっとタンスに置いておくわけではなくいつかは使うはずです。
家や車の購入、結婚資金など大きな支出があった場合にはその出所に着目されるので、銀行預金からでなければ現金があったはずということになります。

 

 「マイナンバー」は段々厳しくなっていきますし、「マイナス金利」もしばらくは続きそうですので”タンス預金”を巡る攻防も激しくなっていきそうです。