相続税とは

posted by 2016.01.5

 相続は、人が亡くなると開始します。相続とは、亡くなられた方(被相続人)の残した財産や債務が、亡くなった時点において残された家族(相続人)に引き継がれることをいいます。

相続が発生した場合、いつまでにどんな手続きが必要か?相続税はかかるのだろうか?遺産はどのように分割するのだろうか?とわからないことも多いと思います。ここでは、相続税とはどんな税金かを、簡単に説明します。

 相続税は、被相続人の所有していた財産を、相続により取得した場合に課税される税金です。相続により引き継がれる財産には、預貯金、不動産、株券などのプラスの財産だけではなく、借入金などのマイナスの財産も含まれます。もし、プラスの財産よりマイナスの財産のほうが多い場合は、相続税は課税されません。

また、プラスの財産のほうが多ければ、必ず相続税を納めなければならない、というわけではありません。実際に相続税の納める必要がある人は、100人に6人程度といわれています。それは、相続財産が基礎控除額以下である場合や、配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例など申告することによって相続税がゼロになる場合があるためです。

相続税は、一生で何度も課税されるものではないですが、最高税率が55%と負担の大きい税金であり、少し複雑なところもあります。相続税の申告や納付に関して簡単にまとめると、下記の様になります。

 ○申告が必要な方・・被相続人の遺産が基礎控除額を超える場合の、相続により遺産を取得した相続人。

○申告・納付期限・・・被相続人の死亡を知った日の翌日から10ヶ月以内。

○申告書の提出先・・被相続人の住所地を所轄する税務署。

○相続税の納付・・・・納付は、各相続人で行います。しかし、相続人の1人が納付できなかった場合、他の相続人が納付しなければなりません。また、金銭による一括納付が原則ですが、それが困難な場合、延納・物納という制度もあります。