”50万円貯まる貯金箱”ってありますよね。
なるべくお札で払ってお釣りを500円玉でもらって貯金していくようなやつですが最近あまり見なくなった気がします。
電子マネーやアプリ決済などキャッシュレス化が進んだこともありますが、両替手数料の有料化も要因としてあります。
例えば50万円(500円 × 1000枚)を両替する場合、メガバンクだと1100~1540円、ゆうちょ銀行はかつては無料でしたが今は1100円かかります。
ゆうちょの通常貯金の金利が0.001%なので100万円を123年預けないと手数料の元が取れません。
一方、フィンテック(金融 × IT)の発達により、新たな”お釣り投資”も登場しています。
どんな仕組みかと言うと、クレジットカードや電子マネーを家計簿アプリに連動させておいて、買い物をした際の端数が自動的に金融商品に投資されるというものです。
お釣りの単位は100円、500円、1000円の3段階で、単位が大きいほど投資額が大きくなります。
例えば240円の買い物をした場合、100円単位であれば60円、500円単位であれば260円、1000円単位であれば760円がそれぞれ投資額となります。
代表的なサービスとして「トラノコ」と「マメタス」があり、次のような違いがあります。
<投資のタイミング>
・トラノコ:月1回端数をまとめて投資
・マメタス:お釣り合計と積立額の計が月1万円以上になったら月1回投資
<投資対象>
・トラノコ:安定かリターンのリスク別に3つの投資信託から選択
・マメタス:ロボアドバイザーが海外ETFへ自動投資
<銀行>
・トラノコ:全国の金融機関が利用可能
・マメタス:住信SBIネット銀行の口座開設が必要
<口座>
・トラノコ:特定口座源泉徴収ありの一択
・マメタス:特定口座源泉徴収あり、なし、一般口座の中から選択
税金の取扱いは通常の投資信託と同じなので、「特定口座源泉徴収あり」であれば確定申告は不要です。
なお、両者ともNISAは選べません(非課税枠を超えるため)。
わざわざ積立額を用意する必要がなく、お任せでも運用できることから投資未経験者でも気軽に始められる投資(投資信託などで当然元本保証はありません)として利用は増えているようです。