ペポル?

posted by 2023.06.15

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 最近たまに耳にする「ペポル(Peppol)」

 新型のロボットかお菓子みたいな名前ですが、「Pan European Public Procurement Online」の略で、電子請求書などの電子文書をネットワーク上でやり取りするための規格です。
ヨーロッパだけでなく、オーストラリアやシンガポールなど世界40か国以上で採用されており、国際標準規格となっています。
ペポルネットワークが電子取引の中継地点(アクセスポイント)となることにより、各社で異なるシステムを使っていてもスムーズに電子取引を行うことが可能になっています。

 

 日本でもペポルをベースとした日本の規格として「JP PINT」がデジタル庁主導で策定されています。
電子取引のアクセスポイントとなるには「ペポルサービスプロバイダー」としての認証が必要で6月14日現在で32社が認証されています。
アルトア(弥生)、マネーフォワード、TKCなど会計ソフトを提供する会社やIBM、NTTデータなどシステム開発をする会社などが認証を受けています。

 

 ペポルに準拠したデジタルインボイスを導入した場合のメリットとして次のような点があります。

・経理業務の効率化(データなので扱いやすい、共通規格なので取り込みやすい)

・消費税のインボイス制度にも対応

・海外取引への対応(国際標準規格なので海外企業ともスムーズに取引できる)

 

 デジタルインボイスについては、現状で銀行のEDIシステムによる対応や請求書等の標準仕様が策定されている段階なので、実務的に稼働するのはもう少し先になりそうですが、インボイス制度のスタートや電子化の流れにより普及は加速していきそうです。