国の税収が2年連続で過去最高、というニュースが出ていました。
そんなに儲かっている実感もないので「どこの国の話ですか?」という感もありますが中身を見てみます。
・税収 67兆379億円(前年度比+10.2%)
・法人税:13兆6428億円(+21.4%)
消費税:21兆8886億円(+ 4.4%)
所得税:21兆3822億円(+11.4%)
・法人税の増加要因
製造業だけでなく非製造業もコロナから業績回復
円安で輸出企業の業績好調
中小企業など繰越欠損金で以前より法人税を納付してない場合は影響少ない
・消費税の増加要因
個人消費の持ち直し
物価上昇による購入額増加
・所得税の増加要因
雇用環境の改善で給与所得が増加
株高による配当増加
税収増のおかげで国債発行額を8兆円減らせるなどいい話ではあるんですが、一方気になるデータもあります。
<不用額>
・中小企業やサービス産業の支援策を中心に6.3兆円の予算を使わず
これとは別に22.4兆円の執行を翌年度に繰越し
<歳出と借金>
・歳出は142兆円と税収の倍以上
・国の長期債務残高は3月末で1072兆円と初の1000兆円超え
金額が大きすぎてピンと来ない部分もありますが、年収の倍の支出があって年収の16倍の借金があるという状態を平均給与の460万円に置き換えると、毎年500万円を借りて生活しつつ、7360万円の借金があることになります。
ちょっとまずいんじゃないかと思った方はまずは週末の参議院選挙に行きましょう。