銀行で融資を受ける際の必要書類として「納税証明書」があります。
所轄税務署に行けば即日発行してもらえますが、できることなら外出は控えたいところ。
そういう場合はオンライン申請した上で郵送してもらうことも可能です。
<準備するもの>
・e‐TAX(WEB版)を使うためのセットアップ
・電子証明書の取得とカードリーダの準備
・インターネットバンキング
<手順>
≪納税証明書を郵送してもらう場合≫
① e‐TAX(WEB版)を使い、納税証明書(書面交付用)を申請。
② 手数料をインターネットバンキングで納付。
≪納税証明書を取りに行く場合≫
① e‐TAX(WEB版)を使い、納税証明書(署名省略分)を申請。
② 翌日~10日以内で取りに行く日を指定。
③ 本人確認書類を持って取りに行き、現金で手数料を納付。
≪電子ファイルで受け取る場合≫
① e‐TAX(WEB版)を使い、納税証明書(電子交付用)を申請。
② 手数料をインターネットバンキングで納付。
③ ダウンロード(納付中には可能)
<注意点>
・どの方法も電子証明書が必要なので、普段電子申告を税理士に依頼している場合には税理士にしてもらうことになります。
・郵送または電子ファイルで交付してもらう場合は手数料はインターネットバンキングで納めるしかありません。取りに行けば現金納付も可能ですが、それならわざわざ電子申請しなくてもその場で取得手続きができます。
・納税証明書が紙で必要かデータでいいのかは銀行等に確認して下さい。
<納税証明書の種類>
・その1:納付すべき税額、納付した税額及び未納税額等の証明
・その2:所得金額の証明(個人は申告所得税又は申告所得税及復興特別所得税に係る所得金額、法人は法人税に係る所得金額)
・その3:未納の税額がないことの証明
・その3の2:申告所得税及復興特別所得税と消費税及地方消費税に未納税額がないことの証明
・その3の3:法人税と消費税及地方消費税に未納税額がないことの証明
・その4:証明を受けようとする期間に、滞納処分を受けたことがないことの証明
6種類あるのでどれが必要か事前に確認しておきましょう。
制度としてはあるもののオンライン申請は現状では自社で電子申告をしていない限り使いにくい代物です。
オンライン化、ペーパーレス化推進のためにも今後の改善を期待したいところです。