年金生活者支援給付金とは

posted by 2019.09.25

 いよいよ消費税増税まで1週間。
景気対策や負担緩和のためにさまざまな施策が用意されていますが、その1つが10月から始まる「年金生活者支援給付金制度」です。
これは期間限定ではなく、条件を満たせば一生支給されるのが特徴です。

 

<概要>
 所得が一定金額以下の年金受給者に対して、消費税の増税分を原資として、最大月5000円、年間6万円が年金に上乗せして支給される制度です。
対象者は約970万人で、所定の手続きをしなければ受給することができません。

 

<要件>

① 老齢基礎年金受給者
・65歳以上
・同一世帯の全員が市町村民税非課税。
・前年の公的年金等の収入金額とその他の所得との合計額が879,300円以下。

② 障害基礎年金受給者
・前年の所得が4,621,000円以下。

③ 遺族年金受給者
・前年の所得が4,621,000円以下。

 

<給付金額>

① 老齢基礎年金受給者
・月5000円✖保険料納付済期間/480か月

 保険料免除があった場合、所得が779,300円超の場合、昭和16年4月1日以前生まれの場合には計算式に調整が入ります。

② 障害基礎年金受給者
障害等級2級の方:月5000円
・障害等級1級の方:月6250円

③ 遺族年金受給者
・月5000円

 

<手続き>

① 9月に日本年金機構から封書が送られてくるので、同封のハガキに氏名、電話番号等を記入して投函

② 支払決定通知著が到着

③ 12月の年金支給時に上乗せ支給

 

<注意点等>

・2年目以降の手続きは必要ありません。

・前年の所得が超えるなど要件を満たさなくなった場合は自動的に停止されます。

・所得税上の取扱いは特に公表されていませんが、過去の増税時の「臨時福祉給付金」等が非課税であったことを考えると、非課税になると考えられます。

 

 要件を満たせば、年間6万円がずっともらえるので、封書が届いている場合は速やかに手続きをしましょう。

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