消費税の納税義務者 ⑩ 個人のまとめ

posted by 2019.06.28

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 消費税の免税判定について9回にわたって見てきましたが、チェックする項目が多過ぎてかなりややこしいです。
法律ができた順番に解説しましたが、判定はその順番通りではないので、まとめ編としてチェックの流れを確認します。

 

 まずは個人編です。

① 開業1年目で課税事業者選択届書を提出
 Yes⇒課税
 No ⇒②へ

 

② 基準期間(2年前)の課税売上高が1000万円超
 Yes⇒課税
 No ⇒③へ

 

③ 特定期間(前年1~6月)の課税売上高及び給料が1000万円超
 Yes⇒課税
 No ⇒④へ

 

④ 相続で事業承継、被相続人の基準期間の課税売上高※が1000万円超
 Yes⇒課税
 No ⇒免税

※被相続人と相続人の両方に課税売上高がある場合は合算。

 

 個人事業者は比較的簡単です。
なお、不動産と事業など複数の所得がある場合、所得税は別々に計算しますが、消費税では税額計算も課税売上高の判定も合算します。

(つづく)