サラリーマンの節税 ⑤ 中級編

posted by 2018.10.3

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 サラリーマンの節税の5回目は初級よりは少し手間のかかる『中級編』として自宅関係を見ていきます。

 

① 住宅ローン控除

<概要>
 医療費に次いでサラリーマンに馴染みのある確定申告である住宅ローン控除。
住宅ローンを組んで家を購入した場合に10年間税額控除できる制度ですが節税という観点で解説します。

<効果>
・年末借入残高の1%(限度額年40万円)を所得税額から控除。
・所得税から控除し切れない場合は住民税から控除可能(限度額136,500円)

<ポイント>
・限度額アップ

認定長期優良住宅、認定低炭素住宅の場合は50万円にアップ
消費税10%増税時については未定(年末までに決定)

・限度額ダウン

消費税が8%でない場合は20万円にダウン(個人間売買で消費税が含まれない場合)

・限度額を使い切れるか

住宅ローン控除は払った所得税が限度です。
所得税で40万円というと年収で約750万円必要で、所得税と住民税両方から引く場合でも年収で約500万円必要になってきます。
夫婦で収入がある場合には夫婦でローンを組めば限度額を使いやすくなります。

・繰り上げ返済

年末借入残高に1%をかけるので繰り上げ返済をする場合は年末ではなく年始にした方が有利になります。

 

② 自宅改修

<概要>
 住宅ローンを組まずに自宅改修をした場合に、何も控除がないと思いがちですが、バリアフリー、省エネ改修、耐震工事の場合は税額控除が受けられます
要件はそれぞれ違いますが、バリアフリーと省エネに関しては50万円以上で対象になってきますのである程度の規模の工事をした場合には工事業者さんにも確認を取りましょう。

<効果>
 バリアフリー(上限20万円)、省エネ改修(上限35万円)、耐震改修(上限25万円)の併用が可能なので最大80万円が税額控除できます。

 

 中級編の後半へ続きます。