去年対象者が拡大され、それなりに盛り上がったiDeCo(加入者は2.4倍の約75万人)ですが、今年から使い勝手が良くなっています。
<変更点>
・掛金の回数が年1~12回で選択可能に(従来は毎月納付のみ)。
・毎月の掛け金も定額でなくてOK(計算上は前月までの限度の繰越し)。
① サラリーマンの活用例
厚生年金のあるサラリーマンの上限は月23,000円ですが、そこまではきついので「とりあえず月10,000円で」という方もおられるかと思います。
その場合は夏冬のボーナス時に78,000円ずつ増額することができます。
② 個人事業主の活用例
毎月は最低額の5,000円だけ掛けておいて、決算時に利益が出そうなら事前に届出をして761,000円(68,000円×12回-5,000円×11回、国民年金基金未加入の場合)を一気に掛けることも可能です。
また口座管理費用のうち、国民年金基金連合会分は納付回数で決まるので年1回にした場合は費用を節約することができます(年1,236円⇒103円)。
<デメリット>
・柔軟性はあと一歩。
変更できるのは年1回で手続きにもそれなりに時間がかかるようなのでボーナスの状況を見ながら変動させるというような柔軟性まではありません。
・ドルコスト平均法の効果減少。
毎月定額にすることで取得単価の平均を下げるのがドルコスト平均法ですが掛金を変動させることにより高値づかみをする可能性があります(逆に安く買える可能性もあります)。
去年口座を作って始めた方はデメリットも考慮しつつ、変更できるメリットの活用を検討されてみてはいかがでしょうか。