よその会社はどれぐらい役員に給料を払っているのでしょうか。

　財務省・財務総合政策研究所が発行している「法人企業統計年報」に業種ごとの平均給料や賞与が資本金別に公表されています。

法人企業統計年報は毎年、資産・負債・純資産・損益に関する標本調査として行なわれる法人企業統計調査の回答を集計したものです。

こういう調査票が届くと「これって出さなあかんの？」と質問を受けるので「統計に使われるので時間があれば書いてあげて下さい」とお答えしています。
書くのはちょっと手間ですが統計データとして政策立案などにちゃんと活用されていますので。なお一応罰則はありますが実際に罰金等が課されることはありません。

 

法人企業統計年報に戻ってまず給料のランキングから見ていきます。

 

＜全体＞
① 純粋持株会社　　　　　　１３６１万円
② 化学工業　　　　　　　　　８４７万円
③ 自動車・附属製品製造業　　８０３万円
④ 石油石炭製品製造業　　　　７８６万円
⑤ 非鉄金属製造業　　　　　　７２８万円

 

＜資本金１０００万円未満＞
① 自動車・附属製品製造業　　５９３万円
② 純粋持株会社　　　　　　　５４２万円
③ 非鉄金属製造業　　　　　　５２５万円
④ 卸売業　　　　　　　　　　４６１万円
⑤ 漁業　　　　　　　　　　　４５４万円

 

＜資本金１０００～５０００万円＞
① 純粋持株会社　　　　　　　８３０万円
② 石油石炭製品製造業　　　　７３０万円
③ その他輸送機械器具製造業　６６９万円
④ 自動車・附属製品製造業　　６６２万円
⑤ 化学工業　　　　　　　　　６４４万円

 

＜資本金５０００万円～１億円＞
① 化学工業　　　　　　　　１２３５万円
② 広告業　　　　　　　　　１１２１万円
③ 自動車・附属製品製造業　１０７０万円
④ 非鉄金属製造業　　　　　１０４３万円
⑤ 小売業　　　　　　　　　１００７万円

 

＜資本金１～１０億円＞
① 鉄鋼業　　　　　　　　　１３３３万円
② 純粋持株会社　　　　　　１２７１万円
③ 石油石炭製品製造業　　　１２１４万円
④ 化学工業　　　　　　　　１１６６万円
⑤ 自動車・附属製品製造業　１１６１万円

 

＜資本金１０億円以上＞
① 自動車・附属製品製造業　２１４３万円
② 業務用機械器具製造業　　１９９９万円
③ 電気機械器具製造業　　　１９５９万円
④ パルプ紙加工品製造業　　１９２５万円
⑤ 印刷・印刷関連業　　　　１９０６万円

 

＜全体の傾向＞
・資本金の大きさと平均給料が比例しています。
・製造業が上位に目立ちます。
・資本金１０００万円未満で月５０万円、１億円で月１００万円が上位の目安です。

よそはよそとして参考データとしてご覧下さい。
詳しいデータは財務省ＨＰに出ています。

明日は賞与編を見ていきます。