遺言からのスピンオフ企画。 ”公証人”ってどんな人なんでしょうか。
一言でいうと「公証役場に勤務して法律行為を証明してくれる公務員」となります。
公証役場は全国に約300ヶ所、公証人は約500人います。
大阪だと市内に6ヶ所と枚方、堺、岸和田、東大阪、高槻の計11ヶ所、兵庫で10ヶ所、京都で4ヶ所あります。
公証人になるには、いろんなルートがありますが、ほとんどが元裁判官です。
まず裁判官、検察官、弁護士として30年以上の実務経験が必要です。
裁判官や検察官の定年が65歳で公証人の定年が70歳なのでこの間の年齢の方が多いです。
弁護士だったという人にはお会いしたことはありませんが、これは兼務が禁止されているためです。
ちょっと変わってるのが公務員でありながら、国からは給料をもらわずに依頼主からの手数料のみが収入源で独立採算制になっています。
また”縄張り”も存在します。
会社設立などは本店所在地を所轄する法務局の所属公証人が行ないますし、遺言に関しても出張する場合は、行き先を所轄する法務局の所属公証人しかできません。
公証役場に出向いて遺言をする場合は、全国どこからでもOKです。
具体的にどういう場面で登場してもらうのか、費用はどれぐらいかかるのか、といった点は明日へ続きます。