生命保険信託とは

posted by 2023.09.29

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 生命保険は相続の様々な場面で活用されています。

 

① 節税

・非課税金額(500万円 × 法定相続人の数)の活用

⇒高齢でも入れる一時払い終身保険で現預金からの置き換え

 

② 資金繰り

・現金で速やかに支払われる

納税資金、葬式費用、当面の生活費に使用

 

③ 遺産分割

・生前に遺産分割を想定した資金の手当てが可能

自宅など分けにくい財産がある場合に生命保険金から他の相続人に支払い

 

 最近では利回り向上や金融機関の積極的な販売により、一時払い終身保険(円建て及び外貨建て)の契約が増えていますが、保険金の受取り方を指定できる商品として生命保険信託の販売も増えています。

 

 生命保険信託とはどのような商品なのでしょうか。

 

<どんな商品?>

 生命保険と信託を組み合わせたもの。
信託銀行等が生命保険の保険金受取人となって、保険契約者の生前の希望に沿って親族等に保険金を支払う仕組み。

 

<想定される場面>

・家族に障害のある方や認知症のある方がいて財産の管理に不安がある場合

毎月生活費として定額を振込み

 

保険金の受取人が高齢である場合

第二受取人や第三受取人を指定可能

 

・公益団体等へ寄附をしたい場合

生命保険と異なり、親族以外を受取人に指定可能

 

<注意点>

・信託銀行等に管理を依頼することになるため、契約時や受取時の手数料や信託中の管理手数料がかります(会社によって異なります)。

 

 相続税等の課税関係については次回へ続きます。