マイナで医療費控除

posted by 2023.02.9

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 2月9日からマイナンバーカードを使った医療費控除が簡単になっています。

 マイナポータルで1年分の医療費が確認できるため、領収書を集める手間が軽減されます。
健康保険組合から郵送されてくる医療費通知書は「令和3年10月~令和4年9月」のように時期がずれていてそのまま使えませんが、マイナポータルでは「令和4年1~12月」で取得できます。
所要時間は1分ほどですぐ終わりますが、事前準備が必要だったり、注意点もありますので確認しておきます。

 

1.取得方法

① マイナポータルにログイン
② サービス一覧から「わたしの情報」→「税・所得・口座情報」→「医療費通知情報」
表示対象日を1~12月にして表示
④ PDFでダウンロード

 

2.使用方法

・スマホで確定申告

データを直接添付することが可能で、その場合は医療費明細書に内容が自動転記されます。

・パソコンで確定申告

ダウンロードしたPDFファイルを打ち出しておいて合計額を医療費控除の明細書の上の部分に転記します。
医療費通知書は令和3年分の申告から添付不要になっているので合計額を転記するだけでOKです。

・紙で確定申告

PDFファイルを印刷して添付します

 

3.事前準備

・マイナポータルの利用者登録
・国税電子申告・納税システム「e-Tax」と連携
・家族分を取得する場合は代理人設定

 最初はちょっと手間ですが一度してしまえば次からは楽です。

 

4.留意点

・保険診療のみが記載されるので自費診療、薬局での薬購入代、通院電車代などは領収書を集計する必要があります(領収書の添付は不要)。

マイナポータルで取得できるのは原則本人分だけです。家族分を取得するには代理人登録が必要です。健康保険組合の医療費通知書は家族分も集計されるため、この点ではマイナポータルの方が少し手間は増えます。

 

 なお、医療費の集計機能は保険証をマイナカードに登録していなくてもマイナカードを発行さえしていれば利用が可能です。
マイナカードを取得した方はせっかくなので使ってみましょう。

 

 1月29日時点でマイナカードの申請件数は約8500万件(人口比68%)、うち健康保険証のマイナ登録は約4400万件(人口比35%)となっています。
来年秋に現行の健康保険証を廃止するという案もあり、その場合は資格確認書を発行することが検討されています。
信頼性と利便性の向上が進めば、来年までにマイナ保険証の普及率も上がっていきそうですが果たして…。