令和3年分の確定申告書ではやたら「区分」の欄が増えています。
申告書には選択肢が書いてなくて分かりづらいので解説しておきます。
なお記入がなくても税金が増えたり罰金がかかったりするようなことはありません。あくまで税務署が効率よく処理するための分類と思われます。
申告書Bで記入例を見ていきますが、段がずれるだけで申告書Aでも同じです。”無”は「記入なし」の意味です。
<収入金額>
≪事業所得≫ (営業等 ア、農業 イ)
≪不動産所得≫(区分2 ウ)
・帳簿保存のレベル(複数該当する場合は数字小さい方)
1:税務署長の承認を受けた電子帳簿
2:パソコンの会計ソフト使用
3:正規の簿記の原則で記帳(55万円又は65万円の青色申告特別控除)
4:複式簿記でない簡易な方法で記帳(10万円の青色申告特別控除又は白色申告)
5:上記以外
≪不動産所得≫(ウ 区分2)
1:国外中古建物の損益通算の特例あり
無:上記の特例なし
≪給与所得≫(カ)
・所得金額調整控除の有無
1:特別障害者や23歳未満の扶養親族で適用
2:給与+年金で適用
3:1と2の両方
無:適用なし
≪雑所得≫(業務 ク)
・記入不要(なんそれ!)
≪雑所得≫(その他 ケ)
1:個人年金
2:暗号資産
3:1と2の両方あり
無:1も2もなし
<所得金額>
≪給与所得≫
・給与所得者の特定支出控除の適用を受ける場合に明細書の番号を転記
適用あり:1、2、4、8、16、32、64、128、256
適用なし:記入なし
まだまだあるので所得控除以降は次回へ続きます。