FIREと税金 ①

posted by 2021.07.27

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 最近よく耳にする「FIRE」という言葉。

「Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期引退)」の略でアメリカが発祥ですが、日本でも広がりつつあります。
早期引退して投資収益で生活すると聞くと限られた資産家や成功者のイメージですが、FIREはそうではなく、一般の人が若いうちから生活費を抑えて給料の大半を貯蓄や投資に回して早期引退による自由を目指すというものです。

 FIREにはいろんなタイプが生まれていて、昔ながらの投資収益だけで暮らす「Fat(豪勢な)FIRE」のほかに、健康保険に加入するためにカフェのバイトもする「Barista FIRE」なんでのもあるそうです。

 

 ではいくらあれば早期引退できるかというと、アメリカでは「4%ルール」が目安とされています。
これは年間支出の25倍の資産を築いて、年利4%で運用すれば資産を減らさずに運用益で生活できるというものです。
例えば生活費が月20万円で年240万円、その25倍で元手は6000万円となります。これを4%で運用すると240万円なので生活費と一致します。
4%という数字はどこから来ているかというと、アメリカの米S&P株の成長率7%から、アメリカのインフレ率3%を引いています。
実際の投資パターンとしては、米国株のインデックス連動型ETFに半分、米国債に半分投資するような形になります。

 4%ルールはあくまでアメリカでの考え方で日本だと成長率もインフレ率も異なるので計算は変わってきます。
必要な元手としては、35歳単身者で約1.2億円、50歳単身者で約6000万円、50歳妻子ありで約1億円ほどと言われています。

 

 元手を貯める段階でも、引退後の投資の段階でも、手取りを考える上で重要になってくるのが税金と保険です。
税金と保険が、貯める段階、引退後の段階でそれぞれでどう変わってくるか、賢い払い方はどういうものなのかについては次回に続きます。