税務署との通信手段

posted by 2021.07.20

fax

 コロナ禍でZOOMやTeamsなどの会議システムが一気に普及するなどコミュニケーションの手段も大きく変わりました。

 通信手段については電話とFAXだったものがメールがメインになって久しいですが、お役所はそうはいかないようです。
霞が関でのFAX廃止が打ち出されましたが、情報漏えいの懸念や通信環境への不安などを理由とする猛反対があって撤回したというニュースもありました。

 税務署もお役所の最たるものでメールは当然ありませんし、FAXのやり取りすらありません。
調査に関係ない部署とのやり取りで稀にFAXが使えることもありますが、もっぱら郵便と電話です。
郵便にもルールがあって申告書や届出書は「信書」に該当するため、宅配便は使えず、普通郵便、レターパック、特定記録、簡易書留の中から選ぶことになります。
郵便局のサービスの中でも、ゆうメールやクリックポストは信書を送れないので使えません。

 

 この手間と時間の非効率は何とかならないものかと感じていたのですが、来年からようやく変わりそうです。
令和4年1月から税務調査等で提出を求められた書類限定ですが、e-TAXで提出できるようになります。
形式はPDFのみで1回あたり136ファイル、8MBバイトが上限です。
PDFファイルは軽いもので300~500KB、重いものなら1MBを超えるので送れる量は限られますが、郵便よりは前進です。
まず税務調査関連から始まるのは、コロナで税務調査しにくい状況にあることから接触機会を少しでも減らすという狙いもあるようです。

 

 詳細は制度開直前の12月に発表されるようですが、ゆくゆくは調査関係書類だけでなく、広い範囲の資料を送れるようになることが期待されます。