公庫の実質無利子化の手続き

posted by 2020.09.8

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 日本政策金融公庫や商工中金でコロナ借入をした方に「実質無利子化」に関する書類が8月下旬から順次届いています。
これは正式には「特別利子補給制度」という名称で、コロナで売上が減少した事業者が支払った借入利息(3年分)を国が補填してくれる制度です。

 元々公庫で借入する際に売上げの要件を満たして”無利子”で借りた認識だと思いますが、毎月の返済では利息は一旦払っています。
この利息を3年分まとめて国が返金してくれるのですが、それには手続きが必要です。

 

1.対象者

 借入の時点で要件の確認はしているので該当するはずですが、手続上改めて確認があります。

① 個人
・小規模事業者:売上要件なし
・中小企業者 :売上高▲20%以上

② 法人
・小規模事業者:売上高▲15%以上
・中小企業者 :売上高▲20%以上

③ 規模の区分
・小規模事業者:卸小売サービス業は常時使用従業員が5人以下、それ以外の業種は同20人以下
・中小企業者 :小規模事業者以外

④ 売上比較
・原則:借入申込の直近1か月を前年同月と比較(通常はこれで該当)
・例外:借入申込直近1か月の翌月、その翌月も使用可能、前年同月に関しても前々年でも可能。

 

2.補給額
・借入当初3年分の利息
・融資額のうち、4000万円以下(公庫国民事業)※の部分に対する利息
・繰上返済をした場合は、受け取った利子補給額の一部返金が必要

※公庫の中小企業枠、商工中金等は2億円以下

 

3.申請方法
① 申請期限 
・令和3年12月31日

② 提出書類
・交付申請書及び請求書
・別紙1(誓約・同意書)
・別紙2(申告書)

 売上に関しての根拠資料は添付不要ですが、説明できるよう10年間会社保存とされています。

③ 申請方法
 申請書類が公庫等から届くので記入して専用封筒で郵送します(電子申請は準備中)。
約2か月程度で3年分の利息が振り込まれます。

 

 やたら細かいマニュアルが公開されていますが、申請用紙自体は書く欄も少なく簡単なので、早めに済ませてしまいましょう。