SDGsとは

posted by 2020.01.10

osen_umi

 最近よく目にする言葉として「SDGs」というものがあります。

何か「いいこと」らしいですが、いざ意味を聞かれると…。

同じようなイメージの言葉として「ESG」「エシカル」という概念もあわせて見ていきます。

 

1.SDGs

<名称>
「Sustainable Development Goals」の略。和訳は「持続可能な開発目標」。読み方は「エスディージーズ」

<内容>
・国連サミットで2015年に採択された国際目標で17のゴールと169のターゲットから構成されています。

・17のゴールとは「貧困、飢餓、保健、教育、ジェンダー、水・衛生、エネルギー、成長・雇用、イノベーション、不平等、都市、生産・消費、気候変動、海洋資源、陸上資源、平和、実施手段」に関するものです。

・例えば、海洋資源に関しては「海の豊かさを守ろう」という目標が設定されていて、その中のターゲットの1つとして廃プラスチックなどによる海洋汚染をなくしていこうというものがあります。

 

2.ESG
<名称>
「Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)」の頭文字。

<内容>
環境問題や社会問題を解決しようとしている企業で、内部統制がしっかりしている企業に対して投資する、という投資手法を言います。

・企業が長期的に成長するには、ESGの観点が必要であるという考え方が世界的に広がってきており、ESGを意識した投資は、財務リターンも高く、投資リスクが小さいという実証研究もあります。

・具体的には、「環境」であれば、CO2排出量の削減、「社会」であれば、女性登用や働き方改革、「企業統治」であれば、社外取締役設置による経営の透明化などが取り組みとしてあります。

 

3.エシカル
<名称> 
「ethical(倫理的な)」

<内容>
・法律では決まっていないけれどもみんなが正しいと思う良識や規範のことを言い、そこから転じて「人や社会、地球環境、地域に配慮した考え方や行動」を指すようになりました。

・特に、誰もができる行動として「エシカル消費」が注目されています。具体的には労働搾取や自然環境破壊を犠牲に生産されたものは消費しない、というような消費行動を言います。

 

 今回ご紹介した3つは内容的に重なる部分が多いです。
また他人事ではなく、未来のためにそれぞれができることをやろう、という考え方も共通しています。

 投資先の選定企業経営をする上で、企業規模の大小を問わず、これらの考え方がより重視されていきそうです。
”理想と現実”という部分はありますが、小回りの利く中小企業にとってはチャンスと言えるかも知れません。