税理士試験2019

posted by 2019.08.7

omamori_goukaku

 記録的な猛暑の中、昨日から3日間税理士試験が行われています。

 今年の受験者数は3万6701人で昨年より1824人減っています
受験者数は残念ながら年々減っていて、その要因としては、少子化による若年層の減少、就職市場が売り手優位で手に職をつけようという人が少ないこと、税理士はAIの発達により20年後になくなる仕事だと雑誌などで言われていることなどがありそうです。
もっとも20年後となると世の中はガラッと変わっているので残っていると断言できる業種の方が少ないような気もしますが…。

 昨年は受験料が上がったり、点数が通知されたりと変更点が多かったのですが、今年は答案用紙のサイズがA4に変更されているようです。
逆に今までB4だったことが驚きです。

 

 税理士試験が他の資格試験と違う特徴的なところは、一発で受かる必要はなく1科目ずつ合格を積み上げられる点です。
全部で9科目あり、税理士になるのは5科目に合格する必要があります。

・必須科目:簿記論、財務諸表論

・必須選択科目:法人税法か所得税法のどちらか

・選択科目:消費税法または酒税法、相続税法、国税徴収法、固定資産税、事業税または住民税

必須科目の2つを除くと内容的に取っ付きやすい消費税法と法人税法、次いで将来性も考えて相続税法の受験者数が多くなっています。

 

 科目ごとの合格率は昨年データで10%~15%、平均で12.8%程度です。
全科目合格して「あがった」人は672人、年齢別では25歳以下51人、20代後半99人、30代前半133人、30代後半142人、40代以上247人となっています。
5科目合格までの年数は8~9年と言われているので30代の合格者が最も多いです。

 

 今日も暑くなりそうですが、受験生の皆さん頑張って下さい。