2018年路線価

posted by 2018.07.5

4af4a58440952f497daff096dc3eb387_s

 7/2に2018年分路線価が発表されました。
全国平均では前年比0.7%プラスで3年連続の上昇です。

 そもそも”路線価”とは何かと言うと”道路に面した真四角の土地の1㎡あたりの価格”相続税や贈与税の土地評価などに使われています。
全国33万1千ヶ所を1月1日時点で調査しており、時価(公示地価)の8割をメドに売買実例も考慮して金額を出しています。

 

 今年の路線価は次のような特徴があります。

<全国>
・日本一は33年連続で銀座鳩居堂前の1平方メートル当たり4432万円(坪1.5億円)でバブル期の水準を超えています。

・都道府県別では上昇が13⇒18に増加。上昇幅大きいのは沖縄、東京、宮城、福岡、京都、下落幅大きいのは秋田、愛媛、三重、鹿児島。

・企業の好業績や働き方改革を背景にオフィスの移転・拡張の需要が高く、都心部で上昇。

・都市と地方だけでなく地方の中でも二極化。 県庁所在地やインバウンドの恩恵がある観光地で上昇、過疎地で下落。

 

<近畿>
・1位は阪急うめだ本店前で1256万円(坪4100万円)で35年連続。

・2位は訪日客で賑わうミナミ戎橋ビル前の1184万円で1位との差はわずか。

県別では京都+2.2%、大阪+1.4%、滋賀+0.2%、兵庫▲0.4%、奈良▲0.6%、和歌山▲1.2%

三宮のセンター街が前年比22.5%アップで最高路線価の伸び率では全国1位。ホテルの建設ラッシュ、マンション人気、再開発の期待先行で大幅上昇。

 

 二極化とインバウンドの影響はここ数年の傾向としてありましたが、売買が活発化したことでより顕著にその差が現れていると言えます。
訪日客数は過去最速ペースで4月に1000万人を超え、年間では3300万人を超えると予想されているだけに、路線価に関しても二極化の状況は続きそうです。