メルカリやラクマなどフリマアプリによる取引が拡大しています。
ダウンロード数では6000万以上、市場規模では3000億円超、年代別では10~20代の約4割が利用しているようです。
フリマアプリと似ているものとしてヤフオクなどネットオークションがあります。
ネットオークションはオークション方式で期日までに高値を入れた人に売るのに対し、フリマアプリは売り手が値段を決めて買い手と合意した時点で取引が成立する点が主な違いです。
フリマアプリやネットオークションで儲かった場合、確定申告は必要なのでしょうか。
必要かどうかは「何を」「どの程度」売るかによって変わってきます。
「何を」
非課税:家具、衣服などの生活用動産。
課 税:貴金属、骨董品など1品30万円超のもの。
「どの程度」
非課税:自分の使っていたものが不要になったので売却。
課 税:売るために仕入れるなど継続的に販売を行なっている。
「所得の種類」
譲渡所得:1品30万円超のものの売却。総合譲渡で50万円の控除があるので利益が年間50万円なければ所得0で確定申告不要。
雑所得 :副業として営利目的で継続的に販売。
事業所得:本業として営利目的で継続的に販売。
雑所得と事業所得では税制上、事業所得の方が有利なことが多いです。
マイナスが出た場合に給料と相殺できる、青色申告を選択することで控除や専従者給与など特例を受けることができるといった点です。
雑所得と事業所得の判定は難しいところがありますが、一定規模の収入が継続している、時間と労力をそれなりに割いている、人や設備の投資がある、生活の糧となっていることなどの基準を満たせば事業所得に該当します。
フリマアプリやネットオークションに限らずネットを通じた取引はばれないだろうと申告しないケースもありますが、税務署も専門チームを設けるなど課税を強化していますので甘く見ない方がいいでしょう。