賃貸物件のまかせ方

posted by 2017.10.18

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 賃貸不動産の管理を委託する場合、いくつかの方法があります。
その違いやメリット、デメリットについて見ていきます。

 

1.一般管理

<概要>
・管理会社に5%前後の手数料を払い、清掃や設備の維持管理などを依頼。
入居者との契約はオーナー。

<メリット>
・3つの方法の中では最も収益性が高い

<デメリット>
空家リスクや家賃滞納リスクがある。
原状回復費や大小の修繕費など費用負担がある。

 

2.サブリース(一括借上)

<概要>
管理会社がオーナーから一括で借り上げ。
入居者との契約は管理会社。

<メリット>
家賃保証があるので収入が安定。空室や滞納の影響もなし。
・管理会社が契約主体なので入居者対応などでオーナーは手がかからない。
原状回復費や少々の修繕費は管理会社負担。

<デメリット>
保証賃料は9割前後で一般管理に比べると収益性が低い。
・入居者からの礼金収入がない。
・30年一括借り上げなどと謳っていても保証賃料を値下げされる可能性がある。

 

3.信託

<概要>
不動産を信託会社に委託し、オーナーは受益権(家賃収入を得る権利)を取得。
入居者との契約は信託会社。

<メリット>
サブリースと類似。
受益権の継承順位を指定できるので争族を避けることができ、法定相続に縛られない継承も可能。

<デメリット>
サブリースと類似。

 

 信託については先日の新聞報道で大和ハウスが参入したというものがありました。
従来、不動産信託は受け手にも運用リスクがあることなどからあまり広まっていませんでした。
契約形態や収益性などまだ分からない点はありますが、オーナーの相続対策にも有効な手法なので今回の参入を機に増えていく可能性があります。