税務調査はいつ来る?の3回目は所得税です。
<間隔>
法人税のように何年ごとという目安はありません。
確定申告をしている方の数も多いので何か特別なことがあれば調査があります。
法人と変わらないぐらいの規模で商売を行なっている場合は5~7年に1回来ることはあり得ます。
<内容>
≪事業所得≫
前回ご紹介した法人税の場合と似ています。
売上、粗利益率、経費の変動が大きい場合に調査の可能性は高まります。
法人との違いとしては次のような点があります。
・資料せんがより重要
外注費や飲食代などは支払う側で資料せんを提出しているので資料せんの集計額と売上の申告額の差が大きいと調査に来やすいです。
・家事費の区分
個人では仕事での支払とプライベートな支払が混在しています。
法人は”会社で支払うのは原則的には必要経費のはず”という前提がありますが個人は混在しているのが前提なので、経費に個人的なものがないかチェックされます。
食事代、旅費、車関連経費などを事細かにチェックします。
・所得が少なすぎる
儲かってないから調査に来ない、というわけではありません。
事業所得=個人事業主の給料なので少なすぎると一体どうやって生活してるのか?ということになり、売上を除外しているのではないかという疑いを持たれます。
≪不動産所得≫
収入で抜けているものがあると調査に来やすいです。
駐車場1台ぐらい計上しなくていいか、と売上から除外していると資料せんから収入が分かって調査に来ます。
税務署としては1台分抜けていれば他にも抜けているだろうと考えます。
≪その他≫
次のような場合は調査に来る可能性が高まります。
・家を買った(高価、現金払いであればさらに可能性が高いです)。
・メディアによく出ている。
・副業(アフィリエイトやFXなど)が申告されていない。
個人だから、白色申告だからといって税務調査に来ないということはありません。
売上をきちっと計上するのは当然として、経費の必要性や家事費との区分など説明できるようにしておきましょう。