『税理士のための百箇条』

posted by 2013.09.13

久々のブックレビュー。今回取り上げるのはこれ。

「税理士のための百箇条 実務と判断の指針」 関根稔(著) 財経詳報社

 著者の関根先生は、うちらの業界では有名人です。というのも、税理士であり会計士であり弁護士でもあるからです。

 税理士には「試験免除制度」というものがあり、会計士と弁護士は試験を受けなくても書類手続き一つで税理士免許を貰えます。この「試験免除制度」を何とか廃止させようと、税理士団体は昔から頑張っておりますが、なかなか実現には至りません。ちなみに税務署職員にも試験免除制度が適用されます。

 それはさておき、会計士と弁護士は税理士試験が免除されるため、「会計士&税理士」とか「弁護士&税理士」という組み合わせで免許を持っている方はたくさんいます。でも、「税理士&会計士&弁護士」という3つの免許を持っている人はなかなかいません。 しかも関根先生は、税理士、会計士、弁護士の、3つの試験全てに合格して免許を持っているというちょっと変わった人です。

そんな素晴らしい関根先生の著書を、ありがたく拝読させて頂きました。

 タイトル通り、税理士としてやっていくための心構えについて書かれています。税理士以外の方が読んでもピンとこない部分があるとは思いますが、日々の仕事の心構えとして参考になる部分も多いかと思いますので、不定期連載「“税理士のための百箇条”を読んで思うこと」という形で、少しずつ紹介させて頂きます。