毎年増税のターゲットにされるたばこ税。今回はついに増税となりました。
平成10年、15年、18年、22年と増税されているので8年ぶりの増税です。
今回の特徴はショックを和らげるために3回に分けて増税されることと加熱式タバコの課税区分が新設されたことです。
<たばこ税率の引上げ>
① 税率(国地方合計)
・1000本につき11,424円⇒14,424円
・1本当たり3円なので440円のメビウスなら500円に値上げ。
② 値上げ時期
・平成30年10月1日:1円
・平成32年10月1日:1円
・平成33年10月1日:1円
・平成31年が飛んでいますが、ここは消費税が10%になるタイミングです。
<加熱式たばこの課税見直し>
① 現行制度
・「パイプたばこ」という扱いになり、本数ではなく葉っぱの重量で決まっています。
・例えば、アイコスは192.2円(小売460円)、グローは120円(小売420円)、プルーム・テックは34.3円(小売460円)と差があります。
・紙巻タバコは先ほどのメビウスであれば244.9円と税金が6割近くになるので7~42%の加熱式たばこの税率は低いと言えます。
② 改正内容
・重量と小売価格の両面で紙巻たばこに換算して課税。
・重量は0.4gを紙巻0.5本に換算、小売価格は平均を使い紙巻0.5本に換算。
・推測ですがタバコ税が3割になるとするとアイコスは約50円下がり、グローは変わらず、プルーム・テックは約100円上がることになります。
③ 改正時期
・平成30年10月1日から5年かけて移行。
・1年目は現行の計算方法8割+改正2割、2年目は現行6割+改正4割と少しずつ比率をずらしながら5年かけて改正後の換算本数になります。
加熱式タバコについては紙巻タバコの半分の税金というイメージですが、健康への影響が紙巻タバコより少ないことやタバコ会社の経営努力を尊重する観点から安くなっているのかも知れません。