会計ソフトのシェア

posted by 2017.05.2

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 商売を始めた時に経理面で気になるのがどんな会計ソフトを使えばいいのかという点。
我々もよく聞かれますがこれがなかなか難しい。
プロでも判断に困るのぐらいなので一般の方はもっと難しいと思います。

 何が難しいかというと会計ソフトの導入形態が違うだけに比較しにくいのですが、いろんな情報をつなぎ合わせながら特徴やシェア(推定)を見ていきます。

 

1.オフコン系

 パソコンがない時代に会計事務所が導入していたのがオフコン
昔は会計事務所が全て入力していましたが、今では自計化が進んでお客様が自分で入力されるケースが増えています。
特徴としてはソフトを選ぶと言うよりは税理士に合わせて使っているケースが多いことがあります。
また税理士が導入する際は高価ですがその分ソフトは至れり尽くせりで完成度が高いです。

<シェア>
①JDL 24% ②ICS 20.5% ③TKC 20% ④MJS 17% ⑤エプソン 15%

 

2.パッケージ型

 パソコンの普及によりソフト選択の主導権がお客様に移りました。
税理士に合わすと言うより使いやすく安価なソフトが支持されています。

代表的なものとして、「弥生会計」「会計王」「勘定奉行」などがあります。
「弥生会計」「会計王」は小規模企業向け、「勘定奉行」は中規模企業向けです。

<シェア>
正確なデータはありませんが「弥生会計」が圧倒的で5~7割を握っています。

 

3.クラウド型

 パッケージ型は安いもので3万円ほどしますが、クラウド型は個人なら月1000円、法人でも月2000円程度から始められます。
特徴としてはクラウドなのでいつでも入力できること、通帳などから連動できるので簿記の知識が不要であること、日々ソフトがバージョンアップしていくことなどがあります。

<シェア>
①freee 44% ②弥生会計 28% ③マネーフォワード 10.5% ④ネットde会計 10%

 

 3つに分けましたが実際には入り乱れており、オフコンの会社もクラウド型のソフトを出しているなど境界線はなくなりつつあります。

 現状でトータルのシェアが最も高い、つまり支持されているのはパッケージ型やクラウド型だけでなく会計事務所での導入も多い「弥生会計」でしょう。

 クラウド型は現状で全体の約10%を占めており、今後もさらに伸びていくものと思われます。
各社が利便性、安全性、価格の面で競争することでよりいいソフトが開発されるでしょうし、会計事務所も時代の流れに即して対応していく必要があると考えられます。