年末調整リターンズ⑥ どうなる!?配偶者控除

posted by 2015.12.14

 配偶者がパートやアルバイトの場合は、収入によっては配偶者控除の適用が考えられます。

 収入の基準は、正確には【合計所得金額が38万円以下】です。
その年の収入が給料だけなら額面で103万円以下であれば、合計所得金額が38万円以下になります。
もう少し詳しく言うとサラリーマンの経費である給与所得控除が最低でも65万円あるので、「103万円-65万円=38万円」という計算になります。
月額でいうとだいたい毎月8万5千円
小遣い月3万円のお父ちゃんの方こそ控除対象配偶者だ!!とは思いますが、税金は安くなりません。

 

 では配偶者控除でどれだけ税金が安くなるのでしょう?

年収600万円の場合、所得税で7万6千円(税率20%)、住民税3万3千円(税率10%)の合計10万9千円安くなります。

 

 配偶者控除は毎年のように見直しの話が出ますが、参院選を控える影響を考慮してか今年の改正では見送りとなりました。
様々な案が出ていますが、妻の収入にかかわらず、一定額を夫の収入から差し引く「夫婦控除」の導入が検討されていたようです。
どんな制度になっても増税になる人がいるため、来年も紆余曲折がありそうです。