現在円安が進行していて外貨預金等に為替差益が発生している状況です。
外貨預金は外貨のまま持っていても決算で換算替えが必要ですが、他の資産と合わせて処理を確認しておきます。
考え方としては期間が短いものは流動性が高いことから決算時のレートで毎期換算替えを行い、期間が長いものは取得時のレートでそのまま置いておきます。
なお換算替えはTTM(電信売買相場の仲値)で行います。
1.外貨現金
・短期長期:期末時換算法のみ
2.外貨預金
・短期:期末時換算法(法定)
・長期:発生時換算法(法定)
法定というのは何も届出をしていない場合の換算方法です。
変更する場合には前期中(事業年度開始の日の前日まで)に変更承認申請が必要です。
初めて外貨建取引をする場合はその事業年度の申告期限までであれば届出ができます。
3.外貨建債権債務
・短期:期末時換算法(法定)
・長期:発生時換算法(法定)
4.外貨建有価証券
・売買目的有価証券:期末時換算法のみ
・売買目的以外(償還期限及び償還金額の定めあり):発生時換算法(法定)
・売買目的以外(償還期限及び償還金額の定めなし):発生時換算法のみ
子会社株式なども3つ目の区分に含まれます。
外貨預金は今は含み益が出ていることが多いと思いますが、円に換えていなくても含み益に課税されます。
実現してないのに…と言いたいところですが、含み損の場合も経費になるので致し方ないところです。