接続障害による期限延長まとめ

posted by 2022.03.24

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 3月14日、15日にe-Taxの接続障害が起きましたが、16日には解消していたようです。
原因は利用者の急増によりサーバーがパンクしたと発表されていますが、ある程度予測してシステムを組んでいるはずなので本当のところはよく分かりません。
来年以降も起こる可能性はありますので早めの申告を心がけましょう。

 

 救済措置としては次の内容が実施されました。

1.申告期限を4月15日に延長

申告書の余白やe-Tax送信状の特記事項などに「e-Taxの障害による申告・納付期限延長申請」と記載します。

納付期限も4月15日まで延長されます。振替納税も本来は4月21日ですが、5月31日に変更されます。

消費税の申告期限は元々3月31日で、接続障害の影響を受けないので延長の対象とはなりません。納付期限も現金3月31日、振替納税4月26日から変更ありません。

 

2.青色申告特別控除65万円の条件緩和

・青色申告特別控除は帳簿のレベルに応じて10万円または55万円ですが、e-Tax又は電子帳簿により65万円に上がります。

・e-Taxが条件なので紙で提出すると本来は55万円に下がりますが、接続障害により緊急的に3月14日か15日に紙で提出した場合でも65万円が適用されます。

一旦55万円で書面提出していても、4月15日までにe-Taxにて65万円で再提出すれば後で提出した方が採用されます。

 

3.他の税目や届出への適用

・所得税以外の相続税や贈与税など3月14~18日に申告期限が到来する税金についても延長の規定は適用されます。

・3月15日が期限である「青色申告の承認申請書」や「青色事業専従者給与に関する届出書」も延長の対象なので、4月15日まで期限が延長されることになります。

 

 今まで散々e-Taxを推進してきたところに接続障害が起きてしまっただけにかなり広めの救済措置となっています。