いらすとやと著作権の経理

posted by 2021.01.26

setsubun_akaoni

 昨日ネットニュースを見ていてびっくりしたのが『「いらすとや」が1月で定期更新を停止』という記事。
「えっ使えなくなるの!?」と思ったらそうではなくて、9年間毎日更新してきたのを1月末でやめて不定期更新にするということでした。
引き続き使えるということでホッとしました。

「いらすとや」はイラストレーターのみふねたかしさんが運営されているイラストのフリー素材サイトです。
無料なのにデザイン豊富で、温かみのあるイラストで重いテーマでも柔らかい印象にできるし、時々「誰が使うねんw」というシュールな作品もあったりするし、あさびじでもよく使わせていただいてます。
恐らく企業から自治体まで最も使われているイラストのサイトだと思いますが、この質と量を一人で書かれていたとは驚きです。
9年間お疲れさまでした。そしてこれからもいい作品を期待しています。

 

 ということで「いらすとや」さんに感謝を伝える回だったのですが、一応税金関連のことも書きます。

「いらすとや」はフリー素材なので費用は発生しませんが、有料サイトの場合は使用料が発生します。
この使用料は会計科目としては「特許権等使用料」「著作権使用料」「支払手数料」「広告宣伝費」などで処理します。
消費税は国内サイトであれば課税です。

 受け取る側の会計科目は「売上高」です。
著作権を買い取って資産として所有しているケースもありますが、その場合減価償却することはできません。
特許権やデザインは時の経過に応じて減価するので償却できますが、著作権にその考え方がないためです。
著作者の死亡後70年経つと権利が消滅するため、そのタイミングで経費化することになります。

※節分の鬼のイラストは2012年1月31日に一番最初に公開された作品だそうです。