国税庁では”納税者の利便性の向上と現金管理等に伴う社会全体のコストを縮減するため”に4割を目標にキャッシュレス納付の普及に取り組んでいるそうです。
クレジットやバーコードなどいろんな方式が増えましたが、力を入れているのが「ダイレクト納付」
事前に口座を届けておけば、電子申告の流れで引き落としを指示できる仕組みです。
このダイレクト納付を使いやすくする観点から税制改正が行われ、「自動ダイレクト」という制度ができました。
従来のダイレクト納付はその都度納付日を指定する必要がありましたが、自動ダイレクトでは自動的に納期限当日に引き落とされます。
ただし注意点もあるので、概要をまとめておきます。
<利用可能な方>
・ダイレクト納付利用届出書(銀行印押印)を提出し、
・登録が完了している方(書面なら1ヶ月、e-TAXなら1週間かかります)
<利用条件>
・令和6年4月1日以降に納期限が到来する申告分から
・期限内申告すること
<利用可能額>
① 原則
・銀行によって8桁(1億円未満)〜13桁(10兆円未満)
② 例外
・自動ダイレクトで納期限当日に申告する場合は限度額縮小
令和6年4月1日〜令和 8年3月31日 1000万円以下
令和8年4月1日〜令和10年3月31日 3000万円以下
令和10年4月1日以降 1億円以下
<納付日>
・原則:納期限当日
・例外:納期限当日に手続きした場合には翌日
納期限ギリギリ当日に申告した場合は、限度が下がった上に、その日のうちに納付もできません。
その場合は従来のダイレクト納付を選べば限度額も戻ってその日のうちに納付できるようです。
便利になるのか不便になるのかよく分からない制度ですが、いずれにしても早めに申告納付の手続きをするようにしましょう。