電子マネーの会計処理

posted by 2013.12.9

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 消費税増税を控え、電子マネーが使えるお店が増えているようです。 コンビニや電車はもちろんのこと、コインランドリーや駐車場など使える場が広がっています。

この電子マネーを使った場合の会計処理はどうなるのでしょうか。

電子マネ-には先払いの『プリペイド方式』後払いの『ポストペイ方式』がありますのでそれぞれ見ていきます。

共通する原則として払った日ではなく、使った日の経費にします。

 

1.『プリペイド方式』

<原則>

①チャージ (貯蔵品) (現 金)10,000円

②使用   (交通費) (貯蔵品) 2,000円

使った分だけが経費になり、使い残しは在庫として残ります。

 

<簡便法>

①チャージ (交通費) (現 金)10,000円

②決算   (貯蔵品) (交通費) 8,000円

使った分だけ経費になる点では同じです。 仮に全て交通費にしておいて残った分を在庫に計上します。 交通費以外の交際費などに使った場合は決算で修正します。

 

2.『ポストペイ方式』

①使用   (交通費) (未払金)2,000円

②支払   (未払金) (現 金)2,000円

クレジットカードの処理とほぼ同じです。

 

 プリペイド方式簡便法を採用している場合、未使用分を決算できっちり”貯蔵品”として処理している方は少ないかも知れません。

少々ならともかく決算直前に大量にチャージしている場合など残高が多い場合は貯蔵品の計上もれを指摘される可能性がありますのでご注意下さい。

管理上の観点からも残高は把握しておくことをお薦めします。