毎年この時期は年末の税制改正大綱に向けて税金のニュースが増えてきます。
そんな中、唐突に出てきたのが「出国税」
２０１９年度導入の方向ですがほんの１年ちょっと先です。
地価税以来２７年ぶりの新税と言う割には準備期間が短すぎる気もしますが、どんな税金なのか現段階の情報で見ていきます。

 

＜対象者＞

・日本を出国する外国人観光客
・海外出張や海外旅行で出国する日本人

 

＜税額＞

１人１０００円（年間４００億円の税収）

 

＜徴収方法＞

航空チケットに上乗せ

 

＜目的＞

・オリンピックなど訪日客の増加に向けて受け入れ態勢の強化。
・地域観光資源の整備、空港の保安体制の強化。

 

＜海外での事例＞

オーストラリア：５２００円
韓国：１０００円
イギリス：１９００～６５０００円
アメリカ：１６００円

※アメリカは外国人のみが対象で他は出国旅客全般が対象。

 

　広く薄く徴収することや海外での類似事例があることから、多分いけるだろうと見切り発車的に制度設計が進んでいるところがあります。
訪日客向けの観光財源でありながら海外に出国する日本人からも徴収する点が受益と負担が一致していないという意見もあり、年末に向けて紆余曲折はありそうです。