昨日おとといの記事で役員報酬と役員賞与のランキングを取り上げましたが、両方で全体1位だったのは「純粋持株会社」。
時々聞く名前ですが一体どういう会社なのでしょうか。
<持株会社とは>
他の会社の株式を投資目的ではなく支配目的で保有する会社のことを言います。
ホールディング(保有)カンパニーとも呼ばれます。
<純粋って?>
持株会社には純粋持株会社と事業持株会社があります。
①純粋持株会社
グループ会社の株を保有して支配することを主目的とする会社。
製造や販売といった事業を行なわないため、配当や利息が主な収入になります。
②事業持株会社
自ら事業を行ないながら他社の株式も保有して支配する会社。
<歴史>
1997年に独占禁止法が改正されるまでは純粋持株会社の設立は禁止されていました。
というのも戦前に財閥が強くなり過ぎたことから自由競争を促進する観点から戦後は禁止されていました。
その後産業構造が変化する中で国際的に競争するためには、事業の整理統合や吸収・合併などを効率的に行なえる持株会社方式のニーズが高まり、解禁されることとなりました。
今では上場企業している大企業に限らず、中小企業においても持株会社を設立する事例が多くあります。
どのようなメリット・デメリットがあるかという点は明日以降へ続きます。