持株会社のメリット

posted by 2016.06.9

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 持株会社がこれだけ増えているからにはそれなりのメリットがあるはずです。
メリットデメリットの両面を様々な角度から見ていきます。

 

<メリット>

① 意思決定の迅速化

分社化でグループ内の各事業の採算が分かりやすくなります
また各事業会社に権限移譲を進めやすくなり、持株会社はグループ全体の意思決定に専念できます
これらのことから意思決定の迅速化が期待できます。

 

② 分社メリット

グループ内に様々な事業を抱えると勤務体系や評価制度も異なってきます
事業ごとに分社や集約をすることで実態に応じた労働条件に改定することができます。
また研究開発や新規事業を行なう会社などがある場合には事業ごとに分社することでリスク分散を図ることができます。

 

③ スムーズな合併

合併をする場合にいきなり一つの会社になると社風や従業員気質の違いから摩擦が生じて合併のメリットが発揮されない場合があります。
持株会社を通じてグループ化することで独立性を確保しながら合併メリットを享受することができます。

 

④ 事業承継のしやすさ

創業者がグループ企業の株を個別に持っている場合や創業者以外にも株主がいる場合には事業承継の段階で各社で調整が必要でスムーズに事業承継できない可能性があります。
持株会社を作る場合には株主構成を整理して持株会社の下に事業会社を100%子会社としてぶら下げる形を取ります。
こうしておけば持株会社の株式だけを承継すればグループ全体の事業を引き継ぐことができます

 

⑤ 節税

ここをメインに書こうと思ったのですが長くなってしまったので明日へ続きます。