確定拠出年金の2026年改正 ①

posted by 2026.03.17

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 自分で作る節税もできる年金「確定拠出年金」2026年に段階的に拡充されます。

 4月に企業型のマッチング拠出の拡充、12月に限度額の引き上げと加入可能年齢の引き上げが行われます。

 

1.マッチング拠出の拡充

① 概要

 企業型確定拠出年金(DC)は原則として会社が掛金を支払いますが、自分で掛金を上乗せする「マッチング拠出」が可能です。
従来はマッチング拠出は補助的な位置づけで会社掛金の額を超えてはいけないというルールがありましたが、このルールが撤廃されます。

 

② 改正前

・会社員のDC上限額5.5万円-会社拠出額=マッチング拠出の限度

・会社拠出額≧マッチング拠出

⇒会社拠出額が1万円だとマッチング拠出も1万円までとなり、上限額5.5万円が使い切れない。

 

③ 改正後

・会社員のDC上限額5.5万円-会社拠出額=マッチング拠出の限度

・会社拠出額≧マッチング拠出、というルールを撤廃

⇒会社拠出額が1万円ならマッチング拠出は4.5万円まで可能に

※企業型DCの上限は12月に6.2万円に上がります。

 

iDeCoとの比較

 企業型DCは個人型DC(iDeCo)と併用が可能です。
ただし、マッチング拠出とiDeCoの併用はできず、どちらかを選ぶことになります。
合計での上限は同じになるので、現状で「企業型DC+iDeCo」で運用している人は、企業型に一本化することも考えられます。

<企業型DCの特徴>

・口座管理料は無料

・運用商品は企業が導入した範囲(少なめ)

<iDeCoの特徴>

・口座管理料が年に数千円かかる

・運用商品が自由に選べる(低コストのものも選べる)

 上記の特徴を踏まえて比較していくことになります。
なお、いずれの制度も掛金の変更は年に1回なので、よく検討してから実行するようにしましょう。

 

 企業型DCのうち、マッチング拠出制度がある会社は5割弱、そのうち実際に拠出しているのは3割程度であまり普及していませんでしたが、今回の改正で普及が進みそうです。

(つづく)