税理士試験2023

posted by 2023.08.7

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 明日から3日間、第73回税理士試験があります。
台風6号による影響が心配されましたが、今のところ予定通り実施されます。

 

 今年の受験者数は4万1256人で昨年から+2604人と大幅な増加となっています。
増えた要因としては今回から簿記論と財務諸表論に受験資格がなくなり、誰でも受けられるようになったことがあります。

 

 試験科目は全部で9教科あり、税理士になるには5科目に合格する必要があります。
税理士試験が他の資格試験と違う特徴的なところは、一発で受かる必要はなく1科目ずつ合格を積み上げられる点で、一度受かった科目は特に更新手続きもなく一生残ります。

必須科目:簿記論、財務諸表論

必須選択科目:法人税法か所得税法のどちらか

選択科目:消費税法または酒税法、相続税法、国税徴収法、固定資産税、事業税または住民税

 必須科目の2つを除くと内容的に取っ付きやすい消費税法法人税法、次いで将来性も考えて相続税法の受験者数が多くなっています。
昨年との比較では、受験資格のなくなった簿記論と財務諸表論、インボイスで注目される消費税法で増えています。

 

 合格率は昨年データで科目によって11%~23%、平均で16.7%で、前年から若干上がっています。
全科目合格して「あがった」人は620人で前年より35人増えています。
年齢別では25歳以下38人、20代後半82人、30代前半114人、30代後半112人、40代以上274人となっています。
5科目合格までの年数は8~9年と言われているので30代の合格者が最も多くなっています。

 一部科目の合格率は「25歳以下」で30.9%、「41歳以上」では11.5%となっています。
ひたすら暗記する科目も多いだけにその点では若い方が有利かも知れません。

 男女別の合格率は一部合格も含めて、男性で18.6%、女性で21.7%となっています。コツコツ勉強することが合格への近道で、女性の方が向いていると昔から言われていますが、3%以上の差があります。

 

 

 今年の試験は昨年までのようなコロナ対応は特別なく、体調不良の方は受験を控えて下さいといった注意程度で、マスクの着用も個人の判断になります。

 記録的な暑さが続いていますが、体調管理には十分過ぎるほど気をつけて1年間の努力の成果を出し切ってきて下さい!