現行の健康保険証が2年後の2024年秋に廃止され、マイナ保険証に一本化されることが発表されました。
マイナンバーカードの普及率は9月時点で49%、マイナ保険証の普及率は約20%に留まっています。
マイナンバーカードはこれまで取得は”任意”でマイナポイントなどで誘導してきましたが、普及率が上がらないため、”義務”に方向転換が図られます。
<マイナ保険証のスケジュール>
・2021年10月:マイナ保険証の本格運用スタート
・2022年10月:診療報酬の加算見直し(マイナの方が安くなる)
・2023年 4月:医療機関のシステム対応義務化(現状3割)
・2023年 5月:アンドロイドスマホに保険証機能搭載
・2024年 秋頃:現行の保険証を廃止し、マイナに一本化
<患者のメリット>
・医療機関同士で情報共有されることにより適切な診療が受けられる
・転職、結婚、引越し等をしても切り替えなしにそのまま使える
・マイナポータルで健診や診療内容を確認でき、医療費控除への連携可能
<国や医療機関のメリット>
・重複投薬や重複検査を減らすことができ、医療費の削減につながる
・医療機関での手作業での入力が減る
・医療ビックデータの創薬等への活用
<課題>
・情報漏洩などの不安の払拭
・切り替え忘れや紛失リスクへの対応
・デジタル弱者へのサポート
・iphoneへのシステム対応
マイナンバーカード全体に言えることですが、「メリットとリスクが釣り合わない」「よく分からないが信用できない」といった理由で申請しない人も多いので、そのあたりの不信感の払拭が2年後の義務化に向けての大きな課題になってきそうです。