令和4年分年末調整

posted by 2022.09.29

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 やっと涼しくなってきたところですが、早いもので今年も3/4が過ぎました。
国税庁のホームページにも年末調整の特設ページができていて、1年が過ぎる早さをより感じさせられます。

 

 令和4年の年末調整ですが、珍しく改正がなくて内容的には令和3年と変わりません。
ただいくつか注意点があるので早めに案内しておきます。

 

<住宅ローン控除>

・居住して2年目からは年末調整で控除が可能です。銀行の残高証明が不要になる改正がありましたが、これは令和5年以後居住の方が対象なので、それ以前から適用を受けている方は従来通り残高証明を会社へ提出する必要があります。

 

<扶養控除等申告書>

・令和4年分は年度が変わっているだけで内容に変更はありません。

・年末に書いてもらう令和5年分は変更があります。国外居住親族に関する改正による扶養親族の欄が少し変更されています。

 

<電子化(マイナポータル連携)>

・生命保険料控除や地震保険料控除については外資系の一部で令和4年10月に対応するところもありますが、これでほとんどの会社が電子化に対応したことになります。

・住宅ローンの残高証明についてはまだ公庫(住宅金融支援機構)のみです。

・国民年金の控除証明については令和5年分から対応予定です。

郵送での控除証明書は10月から届き始めるのでなくさないように注意しましょう。

 

<国税庁HP>

・従来より内容が充実していて「年末調整がよくわかるページ」では会社用、従業員用と分けて調べられるようになっています。

・Excelで「年末調整計算シート」が公開されています。ソフトを買わなくていいレベルで作り込まれているので便利ですが、マクロがウィルスソフトにブロックされてしまうことがあるのでその解除は必要です。

 

 年末調整の資料収集や作業はもう少し先なので近づいてきたら各種計算や段取りのおさらいをしたいと思います。