税理士試験2022

posted by 2022.08.1

test_shiken_businesswoman (1)

 明日から3日間、第72回税理士試験が実施されます。
過去2年はオリンピックの関係でお盆明けに時期がずらされていましたが、今年は平常運転に戻りました。

 

 今年の受験者数は3万6852人で昨年から1078人増えています。
オワコンと言われながらも2年連続で増えているのはコロナによる不景気の影響があるのかも知れません。

 試験科目は全部で9教科あり、税理士になるには5科目に合格する必要があります。
税理士試験が他の資格試験と違う特徴的なところは、一発で受かる必要はなく1科目ずつ合格を積み上げられる点で、一度受かった科目は特に更新手続きもなく一生残ります。

必須科目:簿記論、財務諸表論

必須選択科目:法人税法か所得税法のどちらか

選択科目:消費税法または酒税法、相続税法、国税徴収法、固定資産税、事業税または住民税

 必須科目の2つを除くと内容的に取っ付きやすい消費税法と法人税法、次いで将来性も考えて相続税法の受験者数が多くなっています。
昨年との比較では、簿記論、財務諸表論、消費税法、住民税で増えており、新たに勉強を始めた人が増えた印象です。

 

 年齢別では「31~35歳」が最も多く17%を占め、次いで「36~40歳」が多く、働きながら受験している方が多いことが伺われます。
合格率は若いほど高く、「25歳以下」で29.7%、「41歳以上」では11.8%となっています。
ひたすら暗記する科目も多いだけにその点では若い方が有利かも知れません。

 科目ごとの合格率昨年データで12%~24%、平均で16.5%で、前年より0.8%低くなっています。
全科目合格して「あがった」人は585人で前年より63人減っています。
年齢別では25歳以下41人、20代後半74人、30代前半98人、30代後半116人、40代以上256人となっています。
5科目合格までの年数は8~9年と言われているので30代の合格者が最も多くなっています。

 

 今年の試験も昨年に引き続きコロナ禍の中で行われます。
試験会場にはサーモグラフィーが設置され、37.5度以上の熱があれば受験できず、再試験もありません。
コロナが爆発的に増えていますので体調管理には十分過ぎるほど気をつけて、集中して試験に挑んで下さい。