税理士試験2021

posted by 2021.08.16

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 お盆明けでまだ切り替えできてない月曜の朝ですが、明日から3日間税理士試験があります。

 

 今年の受験者数は3万5774人で昨年から639人増えています。
少子化や資格の将来性への不安から年々減っていましたが、久しぶりの増加です。
不景気の時代には資格を目指す人は増える傾向にありますが、コロナによる社会不安が資格に目を向けさせたのかも知れません。

 

 税理士試験が他の資格試験と違う特徴的なところは、一発で受かる必要はなく1科目ずつ合格を積み上げられる点で、一度受かった科目は特に更新手続きもなく一生残ります。
科目は全部で9教科あり、税理士になるには5科目に合格する必要があります。

必須科目:簿記論、財務諸表論

必須選択科目:法人税法か所得税法のどちらか

選択科目:消費税法または酒税法、相続税法、国税徴収法、固定資産税、事業税または住民税

必須科目の2つを除くと内容的に取っ付きやすい消費税法と法人税法、次いで将来性も考えて相続税法の受験者数が多くなっています。

 

 年齢別では「31~35歳」が最も多く17%を占め、次いで「36~40歳」が多く、働きながら受験している方が多いことが伺われます。

働きながら受験する場合は大原やTACなどの専門学校に夜通うのが定番でしたが、最近はアプリで勉強する方も増えているようです。
専門学校だと1科目あたり年間20~30万円かかっていましたが、アプリであれば5万円程度。
働きながらだといかに隙間時間を活用するかが重要なのでアプリは適している面はあります。

 

 科目ごとの合格率は昨年データで10%~22%、平均で17.3%で、前年より1.5%高くなっています。
特に簿記論は22.6%と高く、5人に1人は受かる計算になります。
 全科目合格して「あがった」人は648人で前年より101人も減っています。年齢別では25歳以下43人、20代後半96人、30代前半126人、30代後半136人、40代以上247人となっています。
5科目合格までの年数は平均8~9年と言われているので30代の合格者が最も多くなっています。

 

 今年の試験も昨年に引き続きコロナ禍の中で行われます。
試験会場にはサーモグラフィーが設置され、37.5度以上の熱があれば受験できず、再試験もありません。
マスク、アルコール消毒、手洗いの徹底も言わずもがなです。

 コロナや天候不順など調整が難しい部分もありますが、集中して試験に挑んで下さい。