特別利子補給制度の手続き

posted by 2021.03.2

money_yuushi

 昨日の続きでコロナ融資の特別利子補給制度の手続きについて確認していきます。
この制度は政府系金融機関からコロナ特別貸付を受けた場合に、3年分の利子を一括して支給し、無利子化するものです。

 

<対象機関>
・日本政策金融公庫
・商工中金
・日本政策投資銀行
・沖縄振興開発金融公庫

 

<売上要件>
① 個人事業者
・なし

② 小規模事業者
・定義:卸売、小売、サービス業は常時使用従業員が5人以下、それ以外は20人以下
・原則:前年又は前々年の同月比で売上高が15%減
・基準:貸付申込月(※1)の前月、当月、翌月のいずれか(※2)

※1
 貸付申込月=融資実行月とは限りません。
送られてくる用紙に申込月が記入されていることもありますが、書いていな い場合は念のため、借入をした支店に確認して下さい。

※2
 貸付申込月は書類上は「翌月」と表現されています。これは申込月の前月の売上を借入時に記入していることを想定していています。そのため前月は「最近1か月」と表現されています。

③ 中小企業者
・定義:①②以外
・原則:前年又は前々年の同月比で売上高が20%減
・基準:貸付申込月(※1)の前月、当月、翌月のいずれか(※2)

④ 売上比較の範囲拡大
・2020年12月21日以降の貸付け
→貸付申込月から過去6か月の平均売上高もOK

・2021年1月22日以降の貸付け
→貸付申込時の最近2週間の売上高、3年前の売上高もOK

 

<無利子化の貸付限度>
≪日本政策金融公庫(国民事業)等≫
・4000万円→6000万円(令和3年1月~)(※3)

≪日本政策金融公庫(中小事業)、商工中金等≫
・2億円→3億円(令和3年1月~)

※3
 公庫の国民事業と中小事業の両方から貸付けを受けた場合は、それぞれの限度が使用可能です。

 

<申請期限>
・2021年12月31日

 

<申請手続き>
・オンライン又は郵送

・郵送用の書類は借入をした金融機関から送られてきます。

・審査により要件を満たしている場合は「交付決定通知書」が送られてきて、振り込まれます。

 

 振込については2か月程度とされていますが、かなり混み合っていて時間がかかっているようです。
間違いがあって差し替えしていると余計に時間がかかるので、手引きを読み込んで確実に申請しましょう。