ドラマで政治家と税金との絡みがありましたが、どう収入があり、どう課税されているのでしょうか。
<給料>
① 歳費
国会議員に対して支払われる給料。普通の公務員への支払いは”給料”ですが、国会議員に対するもののみ”歳費”と呼ばれます。
金額は月1,294,000円、期末手当が約637万円で年間では約2190万円になります。
現在はコロナの関連で5月から1年間、2割減額されています。
国家公務員としての給料であるため、通常と同じように所得税が源泉徴収されます。
<活動費>
② 文書通信交通滞在費
通信費や交通費に充てるために国から支給される手当。
金額は月100万円、年間1200万円。
報告義務はなく、税金も非課税です。
③ 立法事務費
調査や研究など立法のために会派を通じて国から支給される経費。
金額は月65万円、年間780万円。
報告義務はなく、税金も非課税です。
<政治活動>
④ パーティー等寄附金
政治団体が寄付として受け入れて、政治活動に使うお金には法人税はかかりません。
パーティー収入も”寄附金”として受け取っているため、税金はかかっていません。
政治資金として収支報告書に載っておらず、個人が受け取ったものについては一時所得として所得税あるいは贈与税が課税されます。
ドラマで逮捕されていたのはこの部分で、収支報告書に記載がなく、個人として申告もしていなかったという内容でした。
<その他>
⑤ テレビ出演や講演
公務として出演する場合はギャラは発生していません。
それ以外の出演料や講演料については、政治活動の一環として政治団体で受け取っていれば非課税、個人で受け取っていれば所得税が課税されます。
こうして見ると国から多くのお金を受け取っていること、税金面で優遇されていることが分かるので、居眠りしていないでしっかりと仕事をしてもらいたいものです。