家賃支援給付金の補足情報

posted by 2020.09.3

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 7月から申請が始まった家賃支援給付金ですが、条件の厳しさと手続きの煩雑さから申請や入金はあまり進んでいない状況です。
最近になって変更になった点もありますので、補足情報としてお知らせします。

 

1.自治体支援金との重複

① 疑問点

 Q&Aには、自治体から家賃に充てるための支援金を受け取っている場合は、家賃支援給付金が減額される可能性があると書かれています。
例えば、大阪府の休業要請外支援金家賃等の固定費を支援し、事業継続を下支えする」と趣旨に書かれていますが、重複しているものとして減額の対象となるのでしょうか。

※ 両方合わせて家賃の6か月分が上限。例えば自治体から家賃補填で50万円受け取っていれば、家賃支援給付金(6か月分家賃×2/3)から50万円減額されます。

 

② 回答

 大阪府の休業要請外支援金とは内容が重複しないので減額する必要はありません。
他の自治体の支援金に関しても目的が「家賃の支援のみ」あれば減額の対象になりますが、そうでなければ問題なく申請できそうです。

 

2.社宅の取扱い

① 疑問点

 Q&Aには従業員に転貸していれば対象外と書かれています。
所得税が課税されないよう、税法上の計算に基づいて1万円徴収していますが、これでも転貸に該当するのでしょうか。
以前に事務局に問い合わせた際は、従業員から1円でももらっていれば転貸にあたるので申請できないと言われました。

 

② 回答

 世間並の家賃を徴収していれば”転貸”になりますが、1万円や半額など世間並でない安い徴収額なら”転貸”に当たらないので社宅分も含めて申請できます。

 なお、すでに申請している場合、審査途中であればコールセンターに電話して一旦申請を取り下げた上で再申請することができます。
審査が終了しているかどうかはマイページのステータスで確認できます。
「申請内容確認完了」「お振込手続き中」「口座情報をご確認ください」「お振り込み手続完了」となっていれば審査は終了していますが、これ以外であれば審査途中なので取り下げ可能です。

 

3.ゴム印の使用

① 疑問点

 賃貸契約の現状を証明するために貸主に書いてもらう様式5-1~5-4については自署とされていますが、ゴム印だと無効なのでしょうか。

 

② 回答

 9月以降はゴム印でも可能となっています。

 

 ただでさえ確認項目が多く手続きがややこしいのに、取扱いの変更もあり、混乱しているようです。
入金されるまで時間がかかりそうなので要件を満たす場合は早めに申請するようにしましょう。