前回の続きで売却収入から引ける譲渡費用について一般的なものから見ていきます。
譲渡費用のポイントは「直接必要かどうか」「売却額を増加させるかどうか」の2点です。
2.譲渡費用
<直接必要と認められるもの>
〇 売却時の諸費用(仲介手数料、測量費、印紙代など)
<売却額を増加させるための費用>
〇 建物を売るための借家人立退き費用
〇 土地を売るための建物の解体費用
〇 有利な買い手に乗り換えるための契約解除費用
<どちらでもない>
✕ 抵当権抹消の登記費用(売却後の話)
✕ 引っ越し費用(売った結果引っ越した)
✕ 維持管理費、修繕費、固定資産税
「どちらでもない」ものも何となくいけそうなイメージはありますが、譲渡所得は値上がり益を測定して課税するものなので、その意味では関連しない費用と言えます。
上記に挙げた項目の中にも既に弁護士さんが登場しそうな項目もありますが、次回本題部分である弁護士費用について見ていきます。